スズキアルトにマッドフラップ自作して取り付けてみよう

所長

足回りのアクセントとしてマッドフラップって欲しくなりませんか?

しかし純正マッドガードでは小さすぎる!
実に95%以上のユーザーがそのように答えているというデータも…

ぽんきちくん ありません。

そうだっけ💦
まぁ?
元々自由にやろうと決めていた事ではありますので、無ければ作ろう。
ということで、今回はマッドフラップを自作して、ど☆ノーマルのスズキアルトに取り付けるお話をします。

米子力GARAGE

本記事で取り扱う内容は、機械の正常な動作や作業の安全性を保障するものではありません。
あくまで参考程度に留めていただくようお願いします。

もくじ

1.素材の選定       
2.材料準備        
3.型取り         
4.穴の位置決め      
5.長さ決め        
6.カット         
7.バラスト追加      
8.取り付け        

こんな感じの流れで進めて行こうと思います。
それではどうぞ。

1.素材の選定

EVA樹脂(酢酸ビニル共重合ポリエチレン)をカットする
EVA樹脂3mm厚
所長

特にどこのサイト…、という決定打があったわけでは無く、複数の情報があったのでなんとなく決めたような気がします。
というわけで、今回使用する素材は

EVA樹脂(酢酸ビニル共重合ポリエチレン)

です。
おそらくそう簡単に売っている店など見つからないと思いますので、サッサと取り寄せてしまいましょう。

ぽんきちくん

あと厚みも悩ましいですよね。

あまりにもペロンペロンだと車輪に巻き込んでしまいそうだし、厚すぎると加工がたいへん!(そして高額)
直感的に3mm厚を選びましたけど、たぶん2mmでも問題ありません。
えっとあと、サイズは500mm×600mmでギリギリ4枚取れます。

2.材料準備

以下は前輪部のみ2組のマッドフラップを作成するための分量です。

  1. EVA樹脂板(前述)
  2. 画用紙、エンピツ、ハサミ、カッター
  3. リベット、適合穴径φ7.0、適合板厚5.5以上(×6個)
  4. ねじ穴スリット付きフラットバー、長190~200(×4本)
  5. ⇧フラットバー適合の皿ねじ&ナット(×10組)

そしてまことに申し訳ない。
上記リベットが全ての穴に適合するかどうか未検証です。

私がどうしたのかというと、その辺にあったスピードナットやらタッピングスクリュやらで無理やり間に合わせました。
詳細は後述します。

3.型取り

所長 タイヤハウスのリベット位置や奥行きなどを大雑把に採寸して、画用紙にスケッチします。
ぽんきちくん 型紙のPDFとかアップしないんですか?

ここが面白いんじゃないか!
それぞれの創意工夫でオンリーワンのマッドフラップを作るのが醍醐味なのに、そんなことしたら台無しだよほんと。

たかがタヌキがこう言う所に口出(ガリッ)
※型紙が残っていない

4.穴の位置決め

まず3.型取りのところでスケッチした型紙を長さに余裕を持たせてカット。

当たりをつけながら、4か所のリベットをブスッと刺して仮止めします。

取り敢えずEVA樹脂のコシと強度を信頼してそのまま工程を進めても良いのですが、フラップ全体の形状に対してリベットの配置が不安(外側の列に集中している)なので、インナーカバーをペロンとめくると見つかる奥側の謎の穴を使用します。

ここから2.材料準備のところで挙げた追加のリベットが必要になってくる訳です。

実は私は上記規格のリベットは使用しておらず、その辺に転がっていたホンダ車用の適当なものを使用しました。

残念ながらエーモンのリベットは車や規格の流通量によって廃盤が多くて、
「この商品を買えば適合するよ!」
と、ズバリ型番まで断定しにくいという事情があります。

しかし、少なくとも
・適合穴径φ7.0
・適合板厚5.5以上
のものを6個準備すればリベット使用部位については全て賄えると思いますので、参考にしてください。
当然スクリベット(ねじ式)、プラスティリベット(パッチン式)どちらでも構いませんし、ネジ止めでも条件付き(後述)でOKです。

5.長さ決め

所長

4.穴の位置決めのところで型紙を仮止めした状態で、適当な位置にマーキングして切り落とします。
ま、目分量でいいんじゃないですかね…(ホジホジ)

ぽんきちくん

何言ってんですか、適当じゃありませんから!

まず当然車幅は満たしてください。
あと樹脂製ですけど、念のため最低地上高9cmもクリアするべきです。
ベッタベタなのあんま好きじゃないし…。

ほーい。
10cmヨシ!(ホジホジ)

えーと真面目な話をしますと、この後で話すバラストについて

  1. 外部突起規制
  2. サイドステップ、マッドガード
  3. 全ての角部が2.5R以上である事
  4. ただし、本体硬度が60ショア以下の場合は除外

の項目をクリアできるか内心不安が残っていました。
本体が樹脂であるため問題なしと解釈していましたが、令和3年3月の車検をめでたく通りました。

6.カット

EVA樹脂をマッドフラップの形にカットする
EVA樹脂をカット

さて切るぞ!

R面取り部をカットするのが非っ常~に難しいですので、カッター工作に自信のない方は可能な限り直線的なレイアウトを採用なさることをお勧めします。

そして、型紙合わせで確定したリベット位置に穴あけもしてしまいます。

材質が柔らかいので、ハンドドリルを当てて手でグリグリするだけで穴あけ、拡張まで簡単にできますが…
ズレたらアウトですので位置決めだけは慎重に!

7.バラスト追加

当初は6.カットの状態で取り付けて完成とする予定でした。

しかし樹脂版だけをペロンと取り付けているだけでは、色が単調でいまいちダサい。

何かアクセントが欲しくなって、その辺に転がっていたフラットバーをバラストとして取り付けてみることにしてみました。

長さがピッタリだったのが単なる奇跡であることを除いて、取り付ける際に難しいことはやっていません。
位置決めをしてから穴をあけて、樹脂板の前後から挟んで皿ネジ×ナットで締めるだけ。

8.車体への取り付け

スズキアルト、タイヤハウスの穴とリベットの相関図
タイヤハウスの穴とリベットの相関関係

写真はあくまで私がありもので無理やり間に合わせた固定方法です。

EVA樹脂の厚みのため、既存のリベットが板金に届く…即ちそのまま使えるのは、5つの穴のうち、上から2つ(矢印水色の穴)まで。

下2つ(矢印柿色の穴)は、長さ20mmのタッピングスクリュとスピードナット(何故か嚙み合った)を使用しました。
適合板厚2.5~5.0の既存リベットではギリギリフックしませんでしたので、上述のとおり

・適合穴径φ7.0
・適合板厚5.5以上

のリベットで使用に耐えるであろうと推測した次第です。
ゴチャゴチャ書きましたが、この組み合わせをお勧めします。

私が成功して実績のある方法(ネジ×ナット)を何故お勧めしないかというと、ステンレス部品との電位差によって本体の腐食が早まるからです。
そういうのあまり気にしない人はどうぞw

スズキアルトにマッドフラップを自作して取り付ける
マッドフラップ取り付け完了

最後の穴(矢印緑色の穴)については3.型取りの部分でホンダの適当なリベットが入ったと申し上げました。
が、実績があるとは云え情報が複雑になるだけですので、上記柿色用のリベット含めて片側3個×両側、計6個準備するのがあくまで第一候補であるとしておきます。

まぁ使用する穴さえ決まっていれば後は試行錯誤でいいじゃないですか。
できた!

ぽんきちくん

令和3年現在、自作マッドフラップを取り付けてからかれこれ3年目を迎えようとしています。

心配していた「脱落」「樹脂の劣化」など無く健在。
フラットバーはほんのちょっとだけ錆びていますけど許容できる範囲です。

性能については、本来前列ドア下部まで飛ぶはずだった泥やピッチを一身に受けてドロドロ。
つまり、期待していた働きを十分こなしているんじゃないでしょうか。

所長が時々思いつくロクでもないDIYの中では、珍しく傑作の部類に入ると思います。
最後グダグダでしたけど。

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